「ようこそ ようこそ」
創業120余年を超えて、
花紫が変わらずに大切にしてきた言葉です。
ひとつめのようこそは、おもてなしの心。
ようこそお越しくださいました、ようこそ花紫へ。
ふたつめのようこそは、感謝の心。
今日のご縁と出会いに感謝を込めて。
花紫でのひとときが、
明日への活力の源になりますように。

私たちのおもてなし
伝統的な日本の心と、
革新を重ねて生まれた
自由な宿体験を
私たちは、創業より受け継ぐ日本の心を大切にしながら、多様に広がりゆく現代の価値観にも目を向け、花紫らしいおもてなしの在り方を日々追求しています。
多くのものが消費され、多くのものが自動化される時代においても、心の豊かさは人と人との繋がりによって生まれゆくものだと信じ、今日のかけがえのない出会いに感謝し、心を込めてお迎えいたします。
ようこそ ようこそ。みなさまとの出会いを心よりお待ちしております。

食への追求
美味しくもあり、愉しくもある
美味しいひとときは、幸せな時間でもあります。厳しい冬を超え、霊峰白山の清らかな雪解け水で育まれた食材の数々。
花紫では通常の倍の料理人を配し、素材本来の味を最大限に引き出すため手間を惜しまず、日夜手仕事に磨きをかけております。
器にも心配りをし、漆の里・山中ならではの山中塗りの器や古九谷の里にふさわしく地元九谷焼作家の器を数多くご用意し、五感全体でお食事を愉しんでいただくよう工夫を凝らしています。
日本で唯一の選べる懐石「アラカルト懐石」や毎月変わる季節の懐石。花紫の骨幹である食と意匠を、心ゆくまでお愉しみください。

山中温泉という土地
山中温泉と、共に生きる
花紫では、旅館と地域は一体であると考えます。
山中温泉が開湯して1300 年。古来より多くの旅人が訪れては、山中のやわらかな湯に浸かり、一期一会の出会いを愉しみ、そして明日への英気を養ってきました。
北陸随一の渓谷美を誇る鶴仙渓を歩くと、心が洗われるようなせせらぎの音。春は新緑、秋は紅葉、四季折々の表情が私たちを癒してくれます。
山中温泉は安土桃山時代から続く山中漆器の産地でもあります。周囲には九谷焼や加賀水引、越前和紙などの様々な技術が呼応するように存在し、先人達が紡いできた知恵と技術がそこかしこに息づいています。
土地の食材、器、工芸品をふんだん用い、客人をもてなす。山中温泉と共に生きる旅館として、この土地を未来に残し、次の100 年、1000 年と永く愛されるように。その役目を全うしていきたいと思っています。